商品案内

甲州織の工程について

【自然と人が紡ぐ「甲州織」の伝統美を今に蘇らせた高級織物】

【甲州織の特質】
<先染め>
製織後に染色する後染めやプリントに対し、先に糸を染めてから織る方法です。
縞柄、チェック柄、シャンブレーには不可欠な手法。ジャガード織では異なる色彩の糸が鮮やかな柄を表現します。
<細番手>
絹、キュプラ、ポリエステルをはじめとする長繊維の細番手を得意としています。最も細いものでは約20デニール、髪の毛の1/3ほどの重量しかない極細の糸使いで、繊細な生地を織り上げます。
<高密度>
細番手の糸を高密度に織った、きわめて細かい生地作りを得意としています。裏地や傘地などの薄物のほか、ネクタイやカーテンなどのジャガード織がその代表的なものです。
<多品種>
甲州絹の時代から培われた高い技術と小回りのきく生産体制を生かし、全国的にも他に類をみない多様なアイテムを小ロット対応で生産しています。

【企画・デザイン】

「製織様データ作成」
(デザイン画を元に画像処理を行い、織物組織やタテ糸の順番などを入力し、ジャガード用製織データを作成します。)
  「製織用データの伝送」
(紋紙を使用し、穴の配置で情報を織機に伝える普通織機のほか、CGSデータをFDやLANで織機に直接伝達するダイレクトジャガード、電子ジャガードも使われています。)

【原糸 かせあげ】

「原 糸」
(絹、キュプラ、ポリエステル、レーヨンをはじめとする長繊維のほか、綿、ウールなどの短繊維など、多彩な種類の原糸を使用しています)
「撚 糸」
(細い糸を織りやすく、また強度を与えるための撚糸工程。よりのかけ方によって微妙な風合いを表現します。)
「かせあげ]
(撚糸工程で撚った糸を染色するためにいったん糸を束ねたかせ状態にします。)

【整経 よりつけ】

「整 経」
(染色した経糸を決められた本数、密度、配列に並べ、おまきに巻き上げます。経糸による縞柄はこの時点で作られます。)
   「よりつけ」
(製機の前に、それまで使っていた経糸に、次に使う経糸をつなげます。)

【染 色】

 「かせ染色」
(かせの状態で染色する、当産地で最もポピュラーな染色方法で、小ロットにも対応できます。この工程の技術が品質、風合いに大きく影響します。)
   「チーズ染色」
(ボビンに巻いた糸をキャリアーに充填して染色を行う方法です。生産性が高く、ムラなく染めることが出来ます。)

【製 機】

 「ジャガード織機」
(経糸を1本単位で自在に操り、織物組織と糸の色によって、複雑で美しいジャガード柄を表現する組織です。ジャガード織のネクタイ、カーテン、婦人服地などの高級品は当産地の代表的な製品です。)
  「ドビー織機」
(平織(タフタ)、綾織(ツイル)、朱子織(サテン)や、規則的な織物組織による縞柄やチェック柄、無地柄などシンプルで均質な生地に適した織機です。)

【整理 検査】

 「整理・後加工」
(生地の仕上げ加工を行う織物の最終工程です。洗浄、生地幅の調整などを行う整理加工のほか、樹脂加工や撥水、抗菌、UVコーティング・防炎加工など様々な機能性加工を行います。)
   「検 査」
(整理加工が済んだ織物の傷や汚れなどを検査し、出荷の準備をします。)



【出 荷】

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